現状や事実の把握と認識の重要性

リーダーやマネージャーと言われる、人を動かす人は「判断する」という事が一つの大きな、そして重要な役割である。

その「判断」するに必要なことは、先ず、的確に現状や事実の把握と認識するという事が肝要である。

“シミ抜き”に置き換えるとわかりやすいのだが、出来てしまった“シミ”を落とす時に、「濡れた布でふき取る」、と言った行為を悪気なく、または、それが自然・当然と思い行ってしまうと、付着している“シミ”によっては、「水に触れさせると化学反応して変質してしまう」や「拭くのではなく軽くたたかねば繊維まで入り込んでしまい逆効果」になる場合がある。

要は、「“シミ”を抜く方法」(=プロセス)は正しくても、“シミ”(=原因、問題・課題)が何によって出来たものか?何の“シミ”か?を把握・認識しなければ、望まぬ結果になってしまうという事。

陥りやすいのは、プロセスに集中してしまい、どのプロセスを選択するのが賢明か?を考える事に熱心になってしまう事。

そうではなく、原因、問題・課題によって、選択するプロセスは異なるのだから、先ず何よりも原因、問題・課題を的確に把握・認識するという事が重要である。

だからこそ、原因、問題・課題の把握・認識をするためには、判断する立場・役割の人が“現場”に自ら足を運び、“当事者”に聞く必要がある。逆を言うと、判断する立場・役割の人が自ら動かず、人からの報告や伝聞で判断しようとするなら、望まぬ、誤った結果に至る可能性が高くなる。最も最悪・最低なのは、その結果に至った際に、報告・伝聞してきた人に責任転嫁する事である。

繰り返すが、「どうやって解決しようか?」を考える事よりも、「何故起きたのか?」、「何が問題・課題なのか?」を客観的且つ冷静に、それでいて充分に認識把握することが最も需要である。



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