“はず”・”だろう”がトラブルの根源

・長年取引しているからお客様の事は知っているはず。

・担当者なんだから、当然知っているだろう。

・この事は以前に話したから覚えいているはず。

・長年、この仕事をしているから知っているだろう。

・もうこの歳だから、こんな事は知っているはず。

 

こんな、“はず”や“だろう”と言う、あなたの「思い込み」や「決めつけ」を以て、お客様や部下と接していないだろうか?

意思疎通を図る相手に対して、常に細々と「わかってる(た)?」、「知ってる(た)?」等と聞いたり確認する事は相手に対して失礼でもあるし、メンドウクサイという事からも行わないのが普通である。

だからこそ、トラブルが起こる。

話すあなたの前提と聞いている相手の前提は必ずしも一致しない。

一つの物を同時に見ても、あなたと相手の見る角度が違えば違った見え方になるだろうし、見え方が同じとしても、同じように捉えるとは限らない。また、あなたが伝えたいことを伝えるために用いた語彙(単語)は相手が同じ理解をしているとは限らない。

だから、コミュニケーションは難しい。しかし、コミュニケーションは最も重要。

コミュニケーションに於けるトラブルを100%未然に防止する事はほとんど不可能であるが、意識することで抑制する事は可能である。

その方法は先述にあるが、相手に対して話し方は注意した上で、「知っているだろうか?」、「わかっているだろうか?」と配慮しながら、丁寧に慎重に確認しながらコミュニケーションを取るのである。

この配慮を以てコミュニケーションに臨むと、相手の話す内容から「前提のズレ」を感じ取れるようになる。そうなれば、互いの為に一旦立ち止まって、前提の確認を行えばよい。

こうやってコミュニケーションを取る方法がメンドウクサイ!と言うならば、これをせずに生じたトラブルに対処するメンドウクサイとどちらが本当にメンドウクサイのか?ゆっくりと考えれば答えは明白である。

相手が誰であっても、どんな話であっても、自分には「思い込み」、「決めつけ」がある、と自覚すれば、相手に対して丁寧に慎重に確認しながらコミュニケーションを取るという配慮が自然と出来るはずである。

先ずはコミュニケーションの「量」を。そして次に「質」を高めよう!

 

 

 

 



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