もぐらタタキ経営は経営者が無能な証拠

会社運営に於いて日々、大なり小なり問題課題、時には事件事故が発生する。

生じた内容程度により、誰が対処し解決するかは様々だが、役員がそれらに奔走してばかりで、それが役員として重要な役割と思っているなら、大きな誤解である。

 

役員は経営者の一員であるから、経営者として会社の制度やルールをつくり、維持していく事が役割である。

役員が考えねばならないのは、生じる多種多様な問題課題の「本質的な原因」である。

「何故、この様な問題課題が生じるのか?」を深く熟考し、原因追求し、それを解決しなければならない。

要は“根”を見つけ出し、それを“断ち切る”のだ。

で、なければ、いつまで経っても、“根”が同じで生じる問題課題の対処解決に奔走し、最悪はそれで「忙しい!」と言ったり、部下に向かって、「問題を起こすな!」と自分の無能さに気付かず、他人に責任転嫁する事になる。

この状態を“もぐらタタキ”と言う。

 

一見、解決したと捉えている事は、再度、類似する事象が生じれば、それは沈静化したか先延ばしにした、または有耶無耶にした、という事になる。要は「対処しただけ」という事。

繰り返すが、生じた問題課題の「本質的な原因」を捉えずして「解決」とは言わない。

「解決能力」とは、先ず「本質的な原因」追究できる能力が求められる。

 

 

 



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