決断できないならリーダーを降りるべき

社長のみならず、何人であろうと人の上に立つ人の大きな役割の一つは「決断する」という事。

トップダウンの組織では誰の意見を聞くことなく、リーダーが独断で決断するのだが、今日では“フラットな組織”や“全員参加型”等の言葉が経営に取り入れられ、色々な意見が出てくることで、リーダーが「迷う」事になり、なかなか決断する事に苦慮するという事象も少なからず起きている。

他には、リーダーの立場であるにも関わらず、自分の上長に判断を仰いだり、委ねるといった中間リーダーも散見する。

 

言うまでもなく、「決断する」という事は「責任を取る」という事。

逆に言えば、「責任を取らない」という事は「決断しない」という事。

これからすると、「責任は取らない」にも関わらず、「決断した」となると全く持って無責任と言える。

 

「決断する」と「判断する」の違いは、前者が単に「決める」という事。後者は対象となる物事を的確に捉え、真偽や善悪を踏まえ、論理的なプロセスを踏まえて「決める」という事。

違う言い方をすると、リーダーは「判断」すべく、熟考に熟考を重ねるも、「判断」に迷っても、最終的には「決断」しなければならない、となる。

 

「決断」するの際しては時として「正誤」を求めがちである。

これは間違いではないのだが、万事、「正誤」が存在しない物事や、状況によって「正誤」が変化することもしばしばである。

要は、論理的根拠ではなく、自分自身の精神的根拠を以て、所謂、「エイヤー!」で「決断」するのが「決断」という事。

その為に必要な要素は「自信」と「覚悟」。

逆に言うと、「自信」と「覚悟」が無いリーダーは「決断できない」と言える。

 

「自信」や「覚悟」は自ら日頃から鍛錬する事で生まれるもの。

ナンチャッテ名ばかりリーダーは自己鍛錬していないから「自信」や「覚悟」が備わっていない。

だから「決断」出来ないの。



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