「ウマい」「マズイ」言っても仕方がない

自店試食会や店舗視察時に、「ウマい」「マズイ」で評価し終えるのであれば、それは素人同然である。

「ウマい」「マズイ」は個人の味覚思考でしかなく、その商品が個人的に「好き」「嫌い」を言及している事になる。

 

アリがちなのは、繁盛店視察に行って、「これマズイ!」、「なんでこんなマズイ物を出している店が流行るんだ?」と年配の飲食店経営者は言う。

 

重要な事は、今どき繁盛店であれ、老舗店であれ、お客様が支持している店の商品が「何故、支持されてるのか?」を「ウマい、マズイ」抜きで捉える事である。

例えば、「盛り付けや食器の使い方が上手」、「価格に対するお値打ち感がある」、「ありそうで無かった組み合わせ」等々、お客様が反応している、喜んでいる、支持している点を考え出すのである。

 

ナショナルチェーン店の商品を「マズイ」と言う人が居る。

では何故、ナショナルチェーン店はナショナルチェーン店なのか?

「マズイ」ものを出しているなら、店を沢山出せる訳がないのではないだろうか?

 

あなたの個人的な味覚思考はあなたが身銭で支払う商品に対して言えばいい。

「味覚」は目に見えない。千差万別である。だから「ウマい」「マズイ」に正解も定義も無い。

考えた商品を食べてもらいたいターゲット(客層)が支持してくれるかどうか?を考えればいい。

だから、「視覚」「聴覚」に響く目に見えて聞こえる事に注力すべきなのである。

 

飲食人を自認するなら、「ウマい」「マズイ」言うことなく、商品を表現・評価出来るべきだ。

 

 

 



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