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Lecture

全韓国総合酒類卸業中央会講演

ご縁があって、韓国の扶余(Buyeo)と言う、ソウルから車で1時間30分程、南に向かう場所で講演させていただいた。

主催者は「全韓国総合卸業中央会」。日本で言う「業酒連」の韓国版の団体である。この団体幹部が以前に訪日して、その際に講演する機会をいただいたことに端を発して、この度の韓国での講演となった。

韓国と日本の流通スキームの違う点は、日本で言う「問屋」という業種の存在がなく、メーカー→卸→業務店(飲食店)というところ。

印象的だったのは、出席者(韓国各地の酒類卸売業の社長さんたち)全員が同じ服を着ていたこと。日本では一つの会社が全員一緒の服装はあっても、団体としてこの様な状態は殆どお目にかかれないので、強い団結力というか結束力を感じた。

韓国の業務用市場は日本同様、衰退傾向にあり、日本に3~5年遅れて推移しているような市場感であるので、今、日本で起きていることは、確実にやがて韓国でも起きる事だけに、出席者一同、熱心に聞き入ってもらい、特に質問コーナーでは時間延長になるほど熱を帯びた。

韓国の課題も日本と同じで、市場シュリンクの中、メーカーの各種出費抑制の板挟み状態にあり、その打開策を模索している。

因みに、私はハングルを話せないので、都度、翻訳してもらいながら話をさせていただきました。

業務用市場経営実務セミナー講演

業務用市場改革推進協議会(略称:業改協)が主催する、業務用市場経営実務セミナーの第5回目に講演させていただいた。しかも会場は出身地の神戸。たいへん有難い機会をいただき、いつになく感慨深く話させていただいた。

私は飲食店プロデューサーや外食産業コンサルタントとしての活動経験が長く、そんな私が2013年から都内中堅の業務用酒販業の副社長として活動させていただいた上で見た、感じたことを率直に話させていただいた。

一言で言うと、「業界の常識や慣例」は独自性が強く、“ガラパゴス状態”と形容させていただいた。

商習慣や思考などが、かつて「免許制」という絶対的な参入障壁によって膠着化し、免許制の改定後の今もなお、その状態はほぼ変わらずでいる。

課題は、“業務用”酒販業でありながら、業務用=飲食店に関する知識の不足。特に、オペレーションと言われる、届けた酒類・飲料が店に来ているお客様の手元に届くまでの作業手順や使用機器、使用分量など、細部に至る点を未把握のため、商談自体が浅いものとなっている。

違う言い方をすれば、価格やメニュー製作などの表面的な話ばかりに及んでしまい、それに応えられなければ「他社でもいい」と言われる始末。

時間がかかることは百も承知の上で、飲食店の人から「飲み物(ドリンク)の事任せた!」と言ってもらえるだけの知識習得が必然である。

FDS資格認定試験後講演

国内最大の業務用酒販業の団体が「全国酒類業務用卸連合会(略称:業酒連)」であり、予てから計画していた、業界認定の“資格制度”の実施と運営について携わらせていただいた。

知識を体系化したテキストの編纂、資格試験の設問、試験当日の会場運営、試験採点、更には試験終了後の講演まで、最初から最後までお手伝いさせていただき、とてもいい経験となった。

従来、業務用酒類市場にはソムリエ・ワインアドバイザー・利き酒師などの種類に関する資格制度は存在したが、業務一連をひとまとめにする資格は無かった。

そこで、業務用酒類市場の底上げと更なる発展向上を意図とし、「業務用酒販店のセールスパーソンとして必要な基礎知識」を体系化すべく、テキスト化と資格化を実行した。

端的にいうならば、点として各種類の酒類知識あれど、“業務用”=“飲食店”と取引するに際して本当に必要かつ重要な知識は何かをまとめたと言える。

試験形式は「選択式」ではなく「記述式」に拘った。それは、「記述する」ということが出来るという事は、その人にとって知識として定着していると言え、その状態になってこそ、実務現場でお客様に伝えられると考えたからである。逆にいうと、選択式で運よく正解しても、それは自分のものになっておらず、実務現場では用いられないという事である。

この試験を通じて、「知っているつもり」が如何に多数かという事を顕在化させたように感じる。「知っている」という事は、「人に話せる」という状態を以て言えることであると。