“話し”上手よりも“話させる”上手が一流

「話す」はスキルの一つで、これが高いに越したことはない。営業と言う職種やリーダーと言う役職に就いている人は相手を説得したり、物事を説明したりするので特に要求される。

このスキルは誰もが高い訳ではなく、多少で言うと少数の人なので、一見すると“話し上手”は“デキる人”と錯誤しがちである。逆に“話し上手ではない人”は、“デキない人”と思われがちである。

そして、“話し上手”には2種類あり、話す内容の質が低い人と高い人がいる。

前者は単なる“おしゃべり上手”と言え、ペラペラ流暢に話すも、よくよく話を注意深く聞くと、大した話しをしておらず、感銘・共感を受ける事が少なく、右から左に聞き流しても支障ない。後者は本当の“話し上手”で、話す内容に感銘・共感を受け、所謂、話に引き込まれる。

この様に、“話す内容の質が高い話し上手”であるに越したことはない。しかし、それ以上に“話させる上手”であることが本当のデキる営業・リーダーである。

そもそも端的にそれぞれの役割を言えば、営業の役割は、お客様に「買ってもらう」という結果を出す事、リーダーの役割は部下に「動いてもらう」という結果を出す事で、両方とも「相手にこちらが望む結果に至るよう、自らの意思を決定させる」という事なので、話している本人がどれだけ流暢に質の高い話しをしても、相手がこちらが望む結果に至らなければ無意味である。

要は、話す事で相手を説得している、と言える状態であるので、相手が“納得すれば”いいのである。

では、相手が“納得する”という結果に至るには、「人から話を聞かされて」と「自分が(で)話して」のどちらの方法が、より深く“納得する”だろうか?自分に置き換えて一考いただきたい。

答えは自ずと後者の「自分が(で)話して」となる。

よって、あなたは相手がどんどん話す、話したくなるように、「質問上手」、「相槌上手」になる事(ノリやおべんちゃらで「ヨイショ上手」ではないので誤解無く)が求められ、それが“話させる上手”になるという事

「話し上手よりも聞き上手」という言葉を耳にしたことがるだろう、それもこの事を指しており、言い換えれば、「話し上手よりも“聞き出し”上手」となる。

いずれにせよ、あなたが話すよりも相手に“話させる”。このスキルが高い事こそが、一流の営業でありリーダーと言える。

 

 

 



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