経営者感覚を持つという事

「経営者感覚を持て!」と言われたり、聞いたことはあるだろうか?

これってどういうことなのか?

物事を鳥瞰・俯瞰・大局観で見る事?

採算を見積もって考える事?

無理・無駄が無いか考える事?

どれも間違いではないが正解でもない。

 

「経営者感覚を持つ」という事は、「一夜にして全財産が没収され、地位も名誉も無くなる事を想像する事」。

要は、多くの中小企業の場合、代表者は会社の借入を個人保証しているので、その金銭的リスクを負うという事。

 

例えるなら、ギャンブルで同額の自分のお金で掛けるのと、他人のお金で掛けるのでは、心理的に同一だろうか、異なるだろうか?

前者が経営者感覚、後者が従業員感覚。

 

自分のお金で掛けるに際し、他人のお金で掛ける時の違いは何だろうか?

それに掛ける事が最も当たる確率が高いのだろうか?と調べたり熟考するのではないだろうか?

全部無くなってしまった時の事を考え、納得いく後悔をしようと真剣に考え、可能な限り全力を尽くすのではないだろうか?

他人に勧められるがままに掛けるのではなく、自分自身の判断で掛けようとするのではないだろうか?

 

あなたの役職名が「取締役」となっているにも関わらず、先述の思考無く、日常的に従事しているなら、あなたは「名ばかり役員」であって、実態は単なる一従業員である。

「経営者の立場にならないとわからない」と言っているあなたは想像力が乏しい。

 

「経営者感覚を持つ」という事は、日々、地道に努力を積み重ね、先に願わぬ結果が起きようとも、それを悔やむことの無い、自分自身が納得できる日々を全力で過ごすという事。

 

 

 



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